香川県
#01 香川県
■摘んでも摘んでも出てくるから“まんば”

まんば
アントシアニンたっぷりの「まんば」

葉もの野菜が少なくなる冬場の食卓をにぎわせてくれるのが
「まんば(ひゃっか)」。
まんばは九州地方で漬物に使われるタカナの一種です。

香川県では「まんばのけんちゃん」という郷土料理があるほど
馴染みのある野菜です。
我が家では「ひゃっかの炊いたん」と母が言っていました。

これを食べたことのない香川県民はいないでしょう。


葉がある程度の大きさになると、外側の大きな葉から収穫してゆきますが、
摘んでも摘んでも次から次へと新しい葉が出てきます。
しかも、葉1枚がデカイんです。


■呼び名の違い
まんばの呼び名
↑香川県地図(Wikipediaより)


讃岐の西讃では「百貫」(ひゃっか)
中讃では「千葉」(せんば)
東讃では「万葉」(まんば)

同じ野菜なのに、地域によって呼び名が違います。
まるで東にいくに連れて、大きくなる「出世魚」みたいですね。


まんばは、給食にも出てくるくらいのメジャーな郷土料理です。


讃岐人は
うどんばっかし食いよると思っとったら大間違いやぞ!


ちなみに、県外ではほとんど売られていないようです。
隣の徳島県や愛媛県でもしかり。

ゆえに、大阪で「タカナ」を見つけたら即ゲットしています。
これは家庭料理なので、
讃岐に来ても外食で食べられません。


おばあちゃんからお母さんに、そして娘に代々引き継がれていく
讃岐人の讃岐人による讃岐人のための郷土料理です。

強烈な灰汁があり、仕込みに時間がかかるので、
地元のスーパーのお惣菜レパートリーからもはずされがちのよう。

帰省したら食べたくなる1品です。


■郷土料理レシピ

まんばのけんちゃん
まんば
【作り方】
まんばをゆでおよそ1日水にさらしてあくを抜く。
油揚げ、豆腐とまんばを油で炒めていりこだし、砂糖、醤油、みりんで煮る。
MEMO
けんちゃんというのはしっぽく料理の「けんちん」がなまったと言われています。
霜が降りる頃がいちばん美味しいのです。


しょうゆ豆
しょうゆ豆
【作り方】
乾燥させたそらまめを弱火で気長にこんがりと炒る。
煮立てたダシに醤油・砂糖少々・唐辛子をあわせ、炒りたての熱い豆を一度に入れる。
そのまま一晩おく。
MEMO
昭和25年、昭和天皇陛下が敗戦で打ちひしがれた国民を励ますために全国巡行をなさいました。
讃岐にお泊りになられたとき、醤油豆が大層お気に召され、おかわりをされたそうです。
以来うどんと並んで讃岐の郷土料理として有名になった醤油豆。こりゃ天皇陛下万歳やな。
今ではビニールパック詰のお土産になり家庭で作ることは少なくなりました。


たくあんのキンピラ
たくあん
【作り方】
漬物のたくあんを薄切りにして水にさらして塩抜きをする。
油でたくあんを炒めてだし、しょうゆ、唐辛子で煮る。
MEMO
古くなった漬物を美味しく食べるために昔の人が考えた美味しい調理方法です。
漬物とは一味違う美味しさが楽しめます。
参考文献/サイト
中国四国農政局HP