#02 ベジフルセブン
■ベジフルセブンの運動概要ベジフルセブンとは、1日に野菜5皿、果物2皿の、あわせて7皿を食べようという運動です。
1スコア(皿)=野菜70グラム(可食部分)、果物100グラム(全体)として
毎日7スコア(皿)以上食べることを目指します。
とはいえ、野菜350gがどの程度の量かはなかなかピンときません。
そこで、米国の基準を日本流に変えた、
1皿分(生の状態で約70g分)を1単位とする基準が生まれました。
1スコア=70 グラムというのは、
野菜はサラダ用の小さなボウルや、おひたしなどの小鉢程度です。
野菜いためや野菜カレーなど大皿なら2スコア。
「小鉢や付け合わせなど、副菜としての日本の野菜料理は平均70g」
(ベジフルセブン事務局長の近藤卓志氏)
というのがその根拠だそうです。
果物はミカン1個の大きさが 1スコアで、リンゴなら1個で2スコア。
見かけの大きさで数えればいいので、
栄養学の専門家以外にもわかりやすくなっています。
■官民で「もっと野菜を」
2000年に日本の文部省(現・文部科学省)・厚生省(現・厚生労働省)・農林水産省が発表した
『食生活指針』の中でも、
「たっぷり野菜(350g)と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物せんいを取りましょう」
とアピールされています。
厚生労働省らだけでなく
「果物のある食生活推進全国協議会」は
果物の目標摂取量を1日200gとしました。
その背景には、日本人の深刻な食生活の乱れがありました。
実際の摂取量は目標量以下。
生活習慣病も増えており、食生活の改善が急務になったわけです。
5 A Dayの考えが日本に持ち込まれ、
「ファイブ・ア・デイ」や「ベジフルセブン」といった運動が2002年に確立されました。
ファイブ・ア・デイ協会は、野菜の消費拡大を目指す流通業者が先頭に立っているものでしたが、
ベジフルセブンは生産者が中心となって立ち上げた
「青果物健康推進委員会」(←アクセスすると音楽が流れます)が提唱しています。
■食育は店の集客ビタミン
食生活の改善を呼びかける「食育」が静かなブームです。
スーパーや外食企業が店頭で消費を喚起する食育キャンペーンを次々と打ち出しています。
流通業にとって集客や企業イメージ向上の好機になったのです。
「おいしい・きれい・カラダにいい。ベジフルセブン」
2003年12月、東京・恵比寿の駅ビル「アトレ恵比寿」内のいたるところに、
こんな看板が掲げられました。
飲食テナントが出す料理に含まれる野菜・果物の量をスコア化し、
1日に必要とされる量を摂取できているかチェックを促すイベントを開催したのです。
アトレ恵比寿6階の洋食レストラン「つばめグリル」が提供した「ロールキャベツのポトフ仕立て」は
キャベツやタマネギなどをふんだんに使った料理で、
これだけで4スコア(約280グラム)分ありました。
『1日に必要な量の半分以上を取れる計算になります』
入り口に置かれた立て看板をのぞき込んでいた仕事帰りの20代女性は
「これだけの野菜がとれるって考えると、つい選びたくなっちゃいますね」
と興味津々の様子だったようです。
つばめグリルではロールキャベツの注文が2.5倍に急増。
集客効果もあってその月の売上高は前年比1%増となったそうです。
