#01 表示あれこれ
巷を揺るがす偽装表示たち。


特に「肉」についてマスコミは取り上げていますが、
野菜についてはどうなのでしょうか?
ここで少しご紹介します。
野菜に必要なのは、原産地名と名称。
国産品は都道府県名を表示し、
輸入品は原産国名を表示しなければなりません。
複数の産地で同じ種類の農作物を混合している場合には、
全体量に占める割合の多いものから順に記載しなければなりません。
たとえば、
ピーマン 宮崎産60% 茨城産40%
といった具合ですね。
有機JASマークをチェック

2001年4月、有機JAS法が スタートしました。
マークの下には検査認証した認証機関の名前が入ります。


「有機野菜」って、安全だというイメージがありますが、
本当の意味をご存知ですか?
有機JAS規格には、厳密な規定があります。
栽培する田畑は、周辺から肥料や農薬が飛んでこないように区分されていて、
多年草植物(果樹など)なら3年以上
それ以外なら栽培開始の2年前以上、
化学合成農薬と化学合成肥料を使用できないのです。
第3者の認定団体が検査し、これをクリアした有機栽培の農作物により、有機JASマークを与えることになっています。
いくら有機をうたっていても、
このマークがなければ有機とは認められません。
よく「有機無農薬」と表示している野菜もありますが、
ガイドラインにも定義されていないものなので、
有機や無農薬と誤って購入しないようにしてください。 。
有機JASマークがついているのは安心なのね!
…そうとは言えなさそうです。
気になるのは、有機であっても農薬を使えること。
化学合成農薬は使用禁止ですが、
天然物から抽出したものや天然物そのものでできた農薬の一部、
例えば、除虫菊乳剤やデリス乳剤、マシン油乳剤、硫黄粉剤、性フェロモン剤、天敵昆虫などは使用できるんです。
(使用可能な市販農薬)
んん?農薬といっても天然物だから安全なのでは?
ところが、除虫菊にはアレルギーを起こす人がいますし、
マメ科の木の根から抽出されるデリス乳剤は
水質汚濁性農薬に指定されていて、
使用禁止にしている県もあるほどです。
BT剤という土壌微生物から作った農薬の有効成分は、
遺伝子組み換えで問題となった
害虫抵抗性トウモロコシに含まれる殺虫性タンパク質と同じものなのです。
特別栽培農産物とは?
もともと、1990年代の前半に「無農薬」や「減農薬」「低農薬」
などと表示された野菜や果物が多く市場に出回り、
これを規制する目的で導入された表示のガイドラインです。
その後、2000年よりJAS法で、有機農産物の生産基準と表示方法が定められましたが、
特別農産物のガイドラインは残り、
「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」
という4つの表示のガイドラインが示されています。
JAS法の有機農産物と異なり、表示ガイドラインには、罰則などはありません。
農薬や化学肥料の使用状況に応じて区分毎に設定されていた名称が、
平成16年4月からは「特別栽培農産物」という1つの名称に統一されました。
| ▼栽培法 | ▼その生産過程の内容 | ▼2004年4月より |
| 無農薬栽培農産物 | 農薬を使用しない栽培方法により生産された農産物。 | 特別栽培 農産物 |
| 無化学肥料栽培農産物 | 化学肥料を使用しない栽培方法により生産された農産物。 | |
| 減農薬栽培農産物 | 化学合成農薬の使用回数が、慣行的に行われている使用回数のおおむね5割以下で生産された農産物。 | |
| 減化学肥料栽培農産物 | 化学肥料の使用量が、慣行的に行われている使用量のおおむね5割以下で生産された農産物。 | |
| 有機農産物 | たい肥等による土づくり、適切な作期の選択・作物の組み合せ等に重点をおいて栽培された農産物で、原則として化学合成農薬、化学肥料や化学合成土壌改良資材を使用しないもの。 | |
| 転換期間中有機農産物 | 従来の生産方法から有機農法に転換してから、6ヶ月以上3年未満の場合。 |
特別栽培農産物-無農薬・無化学肥料栽培農産物
「無農薬栽培農産物」は、栽培期間中に化学合成肥料を
使用せずに栽培している野菜のことです。
「無化学肥料栽培農産物」 は、同様に化学肥料を
使用せずに栽培している野菜のことです。
この無農薬・無化学肥料というのは
栽培期間中だけの話で田や畑の前歴は問われません。
以前に毒性の強い農薬や化学肥料が使われ土壌に残留し、
無農薬・無化学
肥料栽培農産物に吸収されている可能性を否定できないのです。
特別栽培農産物-減農薬・減化学肥料栽培農産物
「減農薬野菜」は、栽培期間中に化学合成肥料を
通常の半分以下に減らして栽培している野菜のことです。
「減化学肥料」 は、同様に化学肥料の1回あたりの量を
通常の半分以下に減らして栽培している野菜のことです。
“栽培責任者・住所と農薬の使用状況”
がセットで表示されなければいけないことになっています。
1回あたりの使用量は制限されているものの、
使用回数に制限はないので、
総量で計算すると通常と同量になる危険性もあります。
「清浄野菜」「安心野菜」「低農薬野菜」
とさまざまなキャッチコピーをもつ野菜が出回っています。
しかし何の根拠もありません。

