#06 信頼回復への闘い
■泥沼の中国野菜

2002年の残留農薬問題が起きて以来、
日本の消費者の中国野菜離れは深刻化しています。
八百屋を営んでいる方で、中国野菜は扱わないと決めている方もいました。


私も色んな本を読んで、毒菜と呼ばれている中国野菜は一切、買わないようにしています。
しかし、ベジタブル&フルーツマイスター協会主催のワークショップの場所で先生に


「スナップエンドウを買いたいのですが、
わたしの近所のスーパーには中国産のしかないのです
国内ではあまり栽培していないのですか」
と聞いたところ、


「日本でもよく作ってますよ。
でも中国産をあんまり心配しなくてもいいんですよ。
管理も厳しくしているし、日本より使用農薬が少ない場合もある。
マスコミが騒ぎすぎているんですよ。私も中国で野菜作ってますし。」
とのお答えでした。


信頼回復を目指し、中国の一部では国を挙げて
「安全」な農作物の生産へ動き始めているそうです。
「安全でしかも安く」をキーワードに
中国の野菜を新しい形で日本へ輸入しようとしている企業もあることを知りました。


■安心な2兆円市場へ

生産、加工の多くを中国で行っている冷凍食品業界は、
残留農薬問題で大打撃を受け、
このままでは業界自体が壊滅してしまうとまで言われました。


ニチレイは中国の契約農家の畑に
”フィールドマン”
と呼ばれる検査官を送り、土壌の中の農薬量をチェックし、
減農薬を徹底しているそうです。


また、周辺の農薬倉庫には24時間体制でガードマンをおき、
農薬を勝手に持ち出させないようにしているそうです。


千代田物産も、市みずからが厳しい農薬規制に取り組んでいる山東省青州市で15000坪の農家と契約を交わしているそうです。


なるほど、一概に中国野菜は危ないとは必ずしも、言い切れないようです。
(個人的にイヤですが)


しかし、そう簡単には信頼回復が実現するとは到底思えません。
オリンピックで反日感情が高まっていることを懸念している方もいます。


今後、ニチレイのような企業は増えていくでしょう。
しかし、彼らはどのように日本の消費者に
中国野菜が安全か、訴えていくのでしょうか。


列に並ぼうキャンペーンや色々な施策で近代化のモラルを養おうとしていますが
どうにもまとまっていないように思える国です。


イギリスのオリンピック選手団は、中国の大気汚染を理由に
大会直前まで中国に入国せず、大阪でコンディションを整えるそうです。
モラルのない国で作られる野菜は、果たして食べられるものなのか
疑問は残るばかり。


日本でどのように中国野菜が受け入れられていくか、見ものです。
(2004)