#01 危険?輸入野菜
ポストハーベスト。
2001年5月第2週植物検査合否結果
作物 摘発量
タマネギ
(ニュージ)
すべて不合格
タマネギ
(中国)
77%不合格
ネギ
(中国)
89%不合格
タマネギ
(アメリカ)
すべて不合格
横浜港植物検疫データより作成

聞いたことがある人はたくさんいると思います。
農作物の貯蔵や輸送に際して、
害虫やカビの発生などによる損失を防ぐためにおこなう薬剤処理です。
日本から海外への輸出には禁止されています。


野菜の輸入には、植物検疫という関所があり、病害虫を摘発しています。
驚くべきことは、横浜港のデータを見る限り、
不合格のケースがとても多いということです。


不合格になれば、燻蒸するか廃棄するかを輸入者が決めます。
しかし廃棄よりは、燻蒸されることがダントツに多いとか。


■防毒マスクでバナナを扱う

防毒マスクによる完全装備
(サクラメントにて)


燻蒸という作業があります。
果実や穀物を長い間倉庫に保管するときや、
船で輸出したりするにあたって、
気化された薬品を浴びせて殺虫や殺菌をすることです。


日本への輸入の場合、
輸出元で倉庫に収納するとき
船積みするとき
日本の港に着いたとき

の計3回行われています。


果実たちを倉庫に山のように積み上げて、
倉庫の天井に張り巡らされたパイプから、
気化した殺虫剤を倉庫のなかに送り込みます。
段ボールを通って全体の果実に染み通ります。


このとき用いられる薬品は、

25歳の母親が12歳のとき、ベトナム戦争で枯葉剤を浴びた。右腕はなく、左腕堯骨欠損と裂手

臭化メチル、青酸化合物、EDBといった劇薬で、
いずれも発ガン性や催奇形性を認められています。
そして防毒マスク・酸素吸入の完全武装で行っているそうです。


代表的なのはグレープフルーツ、マンゴー、パパイヤといった果実。
また、米、小麦、牛、豚の餌である飼料、
といった穀物にも、輸出入の各段階で、劇薬燻蒸が行われています。


■農林族の燻蒸要請
国(地域) 果実名
ハワイ パパイヤ
台湾 オレンジ
パパイヤ
マンゴー
レイシ
イスラエル オレンジ
レモン
グレフル
フィリピン マンゴー
アメリカ チェリー
オーストラリア オレンジ
カナダ チェリー
ニュージ チェリー
アメリカ くるみ
アメリカ グレフル
オレンジ
メキシコ マンゴー
※農水大臣が定める燻蒸要請輸入物


農水省は、輸出先の国に対し、
輸入作物にわざわざ燻蒸処理をするように要請しているのだそうです。
この危険な発ガン物質・EDBを用いて燻蒸をしないのならば、
その果実や穀物を輸入しないという逆立ちが行われていたのです。


悪く言うならば、虫が発生せず伝染病が起きなければ、
引き替えにいかに危険な発ガン物質を用いてもいいよ
と言っていると捉えることもできるのではないでしょうか。


虫や伝染病が発生した場合、
ルートをたどれば行政の担当者が処罰されることになります。
一方発ガン物質は、10年、20年、30年というサイクルの中で人の体を蝕み、ガンにしていくので、
行政は責任を問われることはないでしょう。

(2004)


参考/引用
写真は「飽食の予言(岡庭昇 著)」より