#32  隠れ値上げ
■さらに小麦は値上げする

2007年10月、輸入小麦の政府卸売価格は10%引き上げられ、
さらに2008年4月に30%も値上げされました。


しかし、これで終わりではなく
2008年は、10月にまた値上げがあると見られています。

というのも、日本の輸入小麦は、
政府が商社を経由して一括で買い上げ、
年に2回、4月と10月に向こう半年間の価格が決定されるのです。


このとき、国内小麦農家を守るための補助金分を上乗せして価格が決められ、
製粉メーカーや食品メーカーなどに販売されるという仕組みです。



2008年4月の値上げでは、本来40%上げなければいけないところを、
国民の影響を考慮して30%しか上げなかったので、
その差10%をまた値上げしないと、仕入れ価格を回収できないのです。



■なんちゃって据え置き価格


穀物価格の上昇に加え、原油か価格も高騰し、
商品のパッケージや運送コストも上昇しました。
そのため、多くの商品メーカーは、軒並み値上げを実施しました。


値上げせざるをえないけれども、これ以上上げたら売れなくなってしまう…

そのため、多くのメーカーは
「価格はそのまま、内容量を減少」
という隠れ値上げをしました。



価格は変わらず量が減った食品の例
(過去一年以内)
商品 メーカー
変更前
変更後
時期
マルハのちくわ マルハニチロ食品
5本
4本
2008年7月(予定)
ごぼう巻き 紀文食品
6個
5個
2008年7月(予定)
おさかなのソーセージ 日本水産
85g×5
75g×5
2008年6月
超熟ロール 敷島製パン
7個
6個
2008年5月
チョコチップスナック 山崎製パン
9個
8個
2008年5月
マルちゃん 玉うどん 東洋水産
220g×3
200g×3
2008年1月
アロエヨーグルト 森永乳業
130g
125g
2008年3月
北海道十勝スライスチーズ 明治乳業
10g
8g
2008年3月
6Pチーズ 雪印乳業
25g×6
20g×6
2008年2月
爽(バニラ) ロッテ
100ml×6
90ml×6
2008年3月
ラーマ J−オイルミルズ
450g
400g
2008年3月
オーザック ハウス食品
75g
68g
2008年3月
きのこの山 明治製菓
89g
82g
2008年5月
チョコフレーク 森永製菓
135g
120g
2007年10月
ポッキー 江崎グリコ
40g×2
36g×2
2007年10月
本焼工房焼豚 丸大食品
340g
300g
2007年10月
ポークビッツ 伊藤ハム
97g
90g
2007年10月
シャウエッセン 日本ハム
150g
138g
2007年9月
SAPIO2008/6/25号 森永卓郎氏の記事より


一般消費者がそういった情報をチェックすることはほとんどないので、
実際、減っていることに消費者は気づかないことが多いのだとか。

現在、コメや野菜など国産品の価格は変わっていません。
なので、ご飯中心の和食の食生活だったら、さほど家計に影響はありません。

かつて池田勇人首相は
「貧乏人は麦を食え」
という趣旨のことを言いました。

これは、パン好き・麺好きの現代の若者に向けて
「貧乏人は米を食え」
という言葉に言い替えられますね。
 
 



私は3食お米だよ!!



(2008.6.15)

引用
SAPIO 6/25号