#29 大豆に特別料金を払う日本
■世界的な大豆高騰日本は大豆の95%を輸入に頼っています。
そんな日本を、高騰の波が襲っています。
味噌は、大手メーカーが18年ぶりに10〜15%の値上げを行いました。
一昨年前に比べて、大豆の価格は2.2〜2.5倍に上昇したのです。
都内の豆腐店は、2007年の1年間だけでも、83件が廃業しました。
もちろん醤油も18年ぶりに11%の値上げを行いました。
大豆の国際価格は、この2年で記録的な値上がりになりました。

なんと、このような価格高騰の中、
日本だけは特別な追加料金をさらに払って高く仕入れています。
■普通の大豆が特別
アメリカでは、
病気や害虫に強く、栽培に手間がかからない
遺伝子組み換え大豆が国内を席巻しています。

1997年、アメリカの大豆栽培比率は、遺伝子組み換えは全体の1割少しでした。
しかし…

去年(2007年)はなんと!9割近くにも増えました。
今やアメリカでは遺伝子組み換えは当たり前のように作られています。
アメリカのスーパーでは、表示義務がないため
消費者は全く気にせず買い物をします。
一方、日本ではまだ遺伝子組み換えに対する強い抵抗があります。
なので、日本の豆腐や味噌に使われているのは、
遺伝子を組み替えていない、普通の大豆です。
日本は、アメリカからなら、
通常栽培の「9%」から大豆を輸入しなければならず、
年々確保が難しくなってきているのです。
■「追加料金次第」
「普通の大豆、いくらで買えますか?」
日本は、簡単に作れる遺伝子組み換えの大豆の相場価格に、
「プレミアム」という追加料金を支払って、
アメリカの農家から遺伝子組み換えでない大豆を購入しています。
そして大豆価格が高騰すると、通常の追加料金にも上乗せしないと買えません。
遺伝子組み換えでないトウモロコシ農家に行って、
大豆も同様に作ってくれないかと頼みましたが
「追加料金がまだ足りないね」
の一蹴です。
豚肉 52%
魚 59%
野菜 79%
米 94%
小麦 13%
……
日本の自給力はこのようなものです。
遺伝子組み換えに神経質になっていた韓国も
2008年2月、大量の遺伝子組み換えトウモロコシを輸入しました。
潮目が変わってきているのです。
日本は、どうするのでしょうか。
(2008.6.7)
引用
NHK「ニュースウオッチ9」
NHK「ニュースウオッチ9」

