#27 穀物市場に「投機マネー」
■ファンドマネーファンドマネーの仕組みを簡単に説明します。
まず、運営する会社が世界中の投資家から資金を集めます。
これまで投資先は株式市場が主だったのですが
サブプライムローン関係がきっかけに低迷したため、
利益が見込める穀物市場に投機する投資家の動きが活発になったのです。

穀物市場などに流入するファンドマネーは
この5年間で20倍(約2500億ドル)になりました。
通常、穀物の値段は、
豊作になれば下がり、不作になると上がります。
しかしファンドマネーは、長年の常識をくつ返し、
常に穀物の価格を吊り上げています。
■どこまで膨れ上がる、投機マネー
あるアメリカ人投資家の大豆株相場です。

彼は8月〜9月にかけて買い増しし、その後もずっと買い続けました。
その間、相場は上昇。
12月に売り、4億円の利益を得ました。
世界で起こっている価格高騰のこともあり、
今、飢えによる死者は地球上で1日に25,000人もいます。
「人はすぐファンドマネーのせいにしたがる。
世界の需要に対して、食糧が足りていないのが原因なのに」
投資家は、世界でどれだけの人間が影響を受けているかは全く興味がないようで、
「私に金を預ける人が気にするのは
『儲けることができるか』
ただ、これだけです。
私が投資した結果で、穀物価格が上下しても、気にもかけません。
儲かりすればいいのです。それが私たちの仕事で重要なことなのです。」
ですって。
コンニャロー。
■投機ルールが必要
通常、穀物価格は
需要と供給のバランスを前提にした上でお金が動くのですが
その上に「投資家の思惑」が上乗せされるので、昨今は急な上下が生じています。
福田総理は、「投機マネーを監視するメカニズムを作るべき」
と食糧サミットにて発言しましたが
それにはまず、投資家が投機をやりにくくするルール作りが必要と言われています。
例えば、
| @情報開示 取引内容が明らかにされれば、投資家の思惑が想定されるため、やりにくくなる。 A取引コストの上昇 手数料などを引き上げて、やりにくくする。 B取引自体の限定 取引への参加者を限定してしまう。 |
などがあげられます。
(2008.6.7)
引用
日本テレビ「ニュースZERO」
日本テレビ「ニュースZERO」

