#25 中国との関係はどうする?
■セーフガード2001年、中国へのセーフガード正式発動を求める集会が開かれました。
「ねぎ」「生しいたけ」「畳表」これら3品目の
中国からの輸入急増に対し抑制を求めるものです。
これに対し、中国は日本の主要輸出品目「自動車」「携帯電話」「エアコン」
について1005の追加関税をぶつけてきました。
結局、セーフガードの正式発動はかないませんでした。
秩序ある輸入をはかるため、中国と協議を行うことで妥協しました。
以降、中国側は貿易業者の集まり「土畜商会」、日本側は「JA全中」が協議を重ねています。
■中国側の言い分
今となっては、
「この中国め!」
なんていう日本人は多いと思いますが、
このときの中国側の言い分は耳を傾けねばなりません。
「通常、日本のねぎの輸入商社は70社程度だが、
日本で価格が高くなると、衣料を扱っている商社までがねぎの買い付けに走りにきて
170〜180社まで拡大する。
しかし、価格が下がると投売りする。日本側にこそ問題があるのではないのですか」
ごもっとも。
商業活動は自由ですが、儲け主義へ走りすぎるのはよくありません。
日本の商社も含めて、日本の食と農、日本のあり方を考えねばならないでしょう。
■中国との食料争奪戦
2004年、中国は農産物の純輸入国になりました。
食生活の向上による油の需要拡大、
飼料にする大豆の輸入拡大が原因と言われています。
そんな中国は、ASEAN諸国と自由貿易協定の締結を急いでいます。
自国の農産物の関税撤廃を先行実施する形で。
これは、鉱工業品の輸出先確保以外にも、
資源や食料確保にあるとみられています。
中国の動向で、世界の食料価格が高騰しかねません。
そして日本との食料争奪戦が起こると、
いわゆる「買い負け」が起こりかねません。
日本としては、狭隘な国土条件ではあるものの、
農地をうまく使う取り組み、耕作放棄地を出さない取り組みはさらに必須なのです。
(2008.3.19)
引用
「農と日本の再生計画」山田としお
「農と日本の再生計画」山田としお

