#07 日本の食糧生産の実力は?
■金ヅル植民地、ニッポン

現在、日本の食糧自給率は39%(カロリーベース)
植民地

先進国の中でも極端に低い状態です。

海外依存度が高いということは、
供給国の食料争奪戦の影響をモロに受けてしまうことです。

「食料の輸出をやめる」と言われてしまえば、たちまち危機に陥ります。

もとより、首相が代わるたびに参勤交代して輸入国に挨拶に行かねばならないし、
自衛隊を戦地に派遣したりして、その国に協力しなければなりません。

食料の主権を他国に握られているのは、
極めて危険な状況、そして構造上の植民地です。


■「食料安全保障マニュアル」って?

「不測時の食料安全保障マニュアル」というものがあります。

2002年、農水省が策定したもの(05年一部改正)で、
仮に食料需給が逼迫する事態においても、
国民に安定的な食料供給を確保することを目指している、そうです。

レベル0
事態の推移いかんによっては、
特定の品目の需給がひっ迫することにより、
食生活に重大な影響が生じる可能性がある場合
対策(初動的・予防的対策)
(1)食料供給の見通しに関する情報収集・分析・提供
(2)備蓄の活用及び輸入先の多角化・代替品輸入の確保
(3)規格外品の出荷・流通や廃棄の抑制など食品産業事業者等の取組の促進
(4)価格動向等の調査・監視、関係事業者への要請、指導等

レベル1
国民が最低限度必要とする熱量の供給は可能
と見込まれるものの、
特定の品目の供給が
平時の供給を2割以上下回ると予測される場合
対策(市場メカニズムを基本としつつ必要に応じ規制措置)
(1)緊急増産
(2)適正な流通の確保のための受渡し、輸送、保管に関する指示等
(3)標準価格の設定等の価格の規制

レベル2
国民が最低限度必要とする熱量(1人1日当たり2,000kcal)
の供給が困難となるおそれがある場合
対策(生産転換、割当て・配給及び物価統制)
(1)熱量確保を優先した生産転換
(2)既存農地以外の土地の利用
(3)割当て、配給及び物価統制の実施
(4)石油の供給が減少する場合の農林漁業者への優先的な供給等
(農林水産省資料)

1973年の大豆不足、
1993年の米不足は、ともにレベル1でした。

日本人の口にあまり合わない「タイ米」や「オーストラリア米」を
食べた記憶が新しい人も多いと思います。
(その味に対する不満の声は、タイにも届いたようです…スミマセン、タイのみなさま)


■国内農業生産による供給

レベル2になると、もちろん食料は配給制になります。
そして、国内農業生産でまかなえるのは、
国民の1人1日当たり2,020kcal分だそうです。

なーんだ、結構供給できるやん。
と感じますが、実は…

メニューを見てみると

朝食
白ごはん 
茶碗1杯(精米75g分)
蒸かしいも2個
(じゃがいも2個・300g分)
ぬか漬け1皿
(野菜90g分)
昼食
焼きいも2本
(さつまいも2本・200g)
蒸かしいも1個
(じゃがいも1個・150g分)
果物
(りんご1/4・50g分相当)
夕食
白ごはん 
茶碗1杯
焼きいも1本
焼き魚1切
(魚の切り身84g分)
+ オプション
2日に1杯
・うどん
・みそ汁
3日に2パック
・納豆
6日にコップ1杯
・牛乳
7日に1個
・たまご
9日に1食
・食肉
(農林水産省資料)


昭和20年代後半の食事が、ちょうどこの水準です。
なんとも寂しいものでしょうか。
エネルギーのほとんどをイモ類によってまかなっています。

ただ、これはあくまで「食料安全保障マニュアル」に沿って
イモ類の増産をし、熱量効率を最大化した場合の例です。


現状の自給率では、
1人1日1021kcalがやっと。


これは6〜7歳の子が
1日ひたすらじっとしていた場合に消費するカロリーと等しいのです。


これが日本の食糧生産力の実力なのです。


(2007.9.8)


参考
農林水産省HP/農経新聞/週刊ダイヤモンド2007/7/21号