#05 今までの食生活は維持不能
■食卓危機

2007年6月29日、大豆業界に衝撃が走りました。
米国農務省が発表した大豆作付面積が、
2006年度の7500万エーカーから大きく下回る6400万エーカーだったからです。

日本は大豆の8割近くを輸入に頼っています。
そして、そのほとんどは米国産。

アメリカは原油価格高騰で代替燃料の生産に躍起になり、
バイオエタノールを増産しています。

2001年に生産されたトウモロコシのうち、
バイオエタノール向けはわずか7.2%でした。

しかし、2007年度は25〜30%にも上ると予測されています。

大豆農家の、トウモロコシへの転作が進んでいるのです。


■新たな供給源にも問題


大豆の輸入を手がける日本の事業者は、
米国に代わる新たな供給先として、
ブラジルなどの南米に新天地を求めようとしました。

しかし、ここでは中国との争いが始まっているようです。

中国は経済成長が著しく、
人民の胃袋を満たすために、世界各国から食糧を輸入しています。

大豆も例に及ばず。
2005年度の大豆輸入量は、日本の410万トンを大きく上回り、
2700万トン。


ブラジルでは、日本と中国で「大豆合戦」が起こっているようです。


ところで、日本では
大豆価格の高騰は今回が初めてではありません。

1973年、大豆の国際需給逼迫があったそうです。
そして、アメリカが大豆の輸出規制を行いました。

そして大豆価格は高騰し、
豆腐の値段が倍近くに跳ね上がったそうです。(お母さんに聞いてみましょう!)

そんな経験がある豆腐メーカー、
もちろん今回も卸価格を上げたいと思いました。

しかし、大手スーパーや小売業がそれを許しませんでした。

※2007年8月上旬
イオンは全商品での原則価格維持または値下げの方針を打ち出しました。
さらに、売れ筋のNB(ナショナルブランド)100品目について、
年内(一部は1ヵ月以上)は価格を凍結すると宣言しました。


これは、実を言うと
6月の住民税増税以降、買上げ点数下落が大きく
「このタイミングで値上げは出来ない」と判断したから、
といった背景があるようです。

今回メーカーは万策尽きて、止むを得ず値上げを判断しました。
しかし、それにもかかわらずイオンは
「メーカーは手を尽くしていない!」と非難しています。
消費者が大切なのは分かるけど、、、
イオンにとっては商品供給者は恩も義理もない単なる納入業者なんでしょうか。


しかし、イオンの今回の価格凍結は
顧客うんぬんより、PB(プライベートブランド)強化のために
値上げは認めないと言ったとみられています。

良心的な豆腐メーカーは、
原料高騰分を何とか経営努力でまかなおうとしましたが、
廃業に追い込まれた会社も出てきたそうです。

そして、一部の豆腐メーカーでは、
大豆を減らし、凝固剤を多めに入れる対応をとっているそうです。


みなさんの周りのいつもの豆腐、
最近味が薄くなってはいませんか?


(2007.9.8)


参考
週刊ダイヤモンド2007/7/21号  食品産業新聞社サイト