食卓で毎日使われている「組み換え」の調味料

食卓で毎日使われている「組み換え」の調味料

10年ほど前では、開発されたダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネなどの遺伝子組み換え作物は、油を得るための植物原料だった。
また、そのかすは家畜用の飼料としても使われていた。

豆腐や納豆に用いるダイズと、油の多い工業用原料に用いるダイズでは成分も違う。

米国から輸入されるダイズは、おそらく90%ぐらいが遺伝子組み換え。コストなどの都合から使っている醤油メーカーは多いだろう。

 

■遺伝子組み換え≒酵素発現技術

海外の友人が「君の家が気に入った。まったく同じ日本風の家を私も建てるよ」
と言ったとする。
これを実現する2つの方法は

1.あなたの家をそのまま船に載せて運んでしまう
2.設計図、日本建築の材料、大工を探して家を建てる

ここで言う、家の設計図が遺伝子であり、建てられた家が酵素であると言える。
つまり、遺伝子組み換えの大部分は、設計図である遺伝子を植物に組み入れることで、ある働きを持った酵素を発現させること。

 

動物、植物、微生物の細胞の中で起きる化学変化は、ほぼすべて酵素によるもの。
遺伝子組み換え技術は、「酵素発現技術」と表現してもよいのではないか
遺伝子を操作するということに、誤解と大変な抵抗があるから。

 

■交雑による品種改良より確率も安全性も高い

身長の高い人どうしで結婚すると、子孫の世代に背が高くなることが考えられるが、
必ず何代目で生まれるという保証はない。時間もかかる。

人に対して、必要なときに成長ホルモンが従来
の何倍も出るよう遺伝子組み換えをすれば、身長が高い人が生まれる可能性がとても高くなる。
つまり、遺伝子組み換えは目的を絞って遺伝子を変えることができる。

 

遺伝子組み換えの方が目的に合った作物を作れる確率が高い。
交雑の方が、目的以外の変化も起きている確率が高い。
理屈的に、どちらの作物が効率的で安全かと言えば、遺伝子組み換え作物のほうである。
2012.06.22(Fri)JBpress