青果卸企業 2008-2011

青果卸企業 2008-2011

就職してしばらくして、
私の担当になるはずだった事業がなくなりました。
(嘘のようなホントの話!)

ですので、社内起業して
会社の業務内容に「デザイン事業」をいれてもらうことにしました。
納品する野菜の販促物のほかにも、
商品パッケージから、POP、ポスター、ロゴ、チラシ、webまで野菜ソムリエがデザインします
この会社における私の「存在意義」を確立させました。

もちろん、この事業の担当者は私だけなので、私がコケたら回りません。
外注できるところを確保し、そのルートを確立してからの承認でした。

名刺の肩書きは
「グラフィック・webデザイナー
野菜ソムリエ」
としました。

おじさん世代は、これを見てあまり何も言いませんが、
比較的若い方や、同業者の方は、

「うちにも1人います」
「私もとろうと思っているんです」
と、おっしゃることが多いです。
話が弾みますね。

3年半ほど滞在したこの会社でのひと時を切り取ると、
一日の流れは、こんな感じでした。

●アクティブな日
8:00    出社
        googleカレンダーとcheck*pad記入 1日の段取り
8:30    朝礼&社内会議
9:00    メールの返信
        あれやこれや社長の思いつきを処理
        午後の訪問の資料整理
         必要資料の制作(サンプル品「にら」の栄養価・オススメの理由を野菜ソムリエの視点で紙にまとめる)
12:30 ~13:00    ご飯を食べながら持ち物の用意
13:30    会社出発
         電車内で部長とサンプル品についてのコンセンサス
14:00    クライアント訪問1
        野菜のサンプル品と価格、出荷量の提案
      先日納品分の野菜が飾られた姿を写真撮影
16:00    クライアント訪問2
        野菜のサンプル品と価格、出荷量の提案
      先方側とのメニュー提案打ち合わせとプレゼン
17:30    退出
18:45    会社着
        書類整理
19:30    退社

●パッシブな日
8:00    出社
        googleカレンダーとcheck*pad記入 1日の段取り
        メールの返信
9:00    クライアントから依頼されている書類の制作
10:00    来客
11:00    昼休憩
11:40    英語の勉強
12:00    通販サイトの制作(毎日少しずつ)
17:30    会社HPアクセス解析・会社ブログの更新
18:00    企画書執筆
20:00    退社

●パッシブな日 その2 
8:50    出社
        googleカレンダーとcheck*pad記入 1日の段取り
        メールの返信
        野菜市用のPOP制作
11:00    昼休憩
11:30    喫茶の店舗前でやっている野菜市の陳列と販売
13:00    秋からの新規事業について、社内ミーティング
15:00    秋からの新規事業について、提案書作成
17:00    イベント用のチラシ作成
18:00    企画書執筆
20:00    退社
20:30    有機農業のボランティアミーティングへ
23:00    退店

●帰宅後

 何も仕事しない日もありますが、

 ・契約生産者さんから今年初めての品目のサンプルをもらったので持ち帰って料理。
  食事をしながら相方に感想を聞く。生産者さんにお礼と報告メール。

 ・サンプルを食べての特徴をメモ。
  翌日、野菜販売に使うPOPを制作するため、デザインのサムネイルをなんとなく頭の中で描いておく。

 ・契約生産者さんのたまねぎと、自宅にあるたまねぎの食べ比べをして、特徴を導き出す。

 ・会社でのweb制作の続き

 ・企画書制作(自宅に資料がある場合)

 ・読書(マーケティング・ブランディング・企画・思考法・時間管理などに関するもの)

とかボチボチやっていました。

イベントがあれば、(人数上、必然的に)その担当者になりますので、その進行役を勤めますが
営業職ではないので、基本は社内にいました。
必然的に、突発的な仕事や、業務拡大、新規事業のための仕事がほとんどです。

最初は楽しく仕事をしていました。
問題は、会社が会社として成り立っていないことでした。
資金繰りが、ずっと悪かったのです。
しかし、「いつか良くなる」と自分に言い聞かせ、自分でできることはやっていました。

今のツレさんと付き合い始め、会社のことを(特に辞めるわけではないけども)相談してみると
経営的におかしいことを色々と指摘されました。

たくさんありすぎたのですが、かいつまめば
・社会保険に加入していないこと
・有給休暇が一切ないこと
・タイムカード/出勤簿がないこと
・土日出勤代や残業代が一切出ないこと
・就業規則や業務契約書がないこと
・社長に「今後どうしたいか」のビジョンがないこと

などなど。
そんな状況の中で、30歳の私が手取り145,000円で働いていることに
ツレさんは「マゾなのか?」とビックリしたそう。

何より、「同じ経営者として許せない」と言われました。

私はこの会社で割と楽しく働いていました。
念願のデザイン事業部を立ち上げ、会社の扱う野菜の販促を担っていました。
自由な会社だったので、企画も取り上げてもらいやすかったし
「この会社以外では、野菜とデザインの両方に関わることは難しいのでは」という懸念があり
転職には前向きではありませんでした。

しかし、友人にはとても言えない給料の額。
働いても働いても、貯金が減っていきました。
土日にフリーランスでもっと受注しなければやっていけません。

辞めるべきか、辞めざるべきか…悩む毎日。
ツレさんの指摘もあり、
会社の制度のことにも口を出しだしました。
ようやくの社会保険加入にあたり、
今まで得られたであろう有給を計算してもらいました。

 

そして、就業3年目の夏に、3週間の連続休暇を得て、
カナダへファームステイをしました。
(もちろんその間も、無報酬で会社の仕事をしていましたけどね!)

大自然に囲まれ、素敵なファミリーと生活して、心のデトックスをして、
一回り強くなって帰国しました。

 

なので、その後に給料の遅配
(正確には、遅配日に「あれ、今日だったっけ?」と言われ結局1週間遅れた)
が起こった際に退職を決意しました。

他にも色々なことがあり、社長に対して信頼というものが、なくなったのです。

 

悩んだ挙句、
土日にしていたフリーランスの仕事を、メインでやっていくことにしました。

31歳。結婚はまだ先でいい。
仕事に打ち込むには、今しかない!
出産のリミットは数年後だ。朝から晩まで仕事ができるのは今しかない!
苦手な営業力を上げるには、逃げ道をなくすしかない!

どうにかして赤字企業を立ち直らせようと
むさぼるようにして読んでいたビジネス書、特にブランディングの本を
改めて自分のために読みはじめました。

退職願を出してからは、同業者の会に顔を出し、
「青果業界にいた野菜ソムリエです!」
「野菜・果物関連のデザインなら任せてください!」
自分をアピールするようにしました。

 

最終出勤日の2日前、来客がありました。
私が企画した野菜のBtoB、BtoCサイトを見たデザイン企業の社長さんが
「サイトについて詳しく教えてほしい」とのことで来社したのです。

私の退職にあたりサイトは閉鎖する旨を伝えたら

後日「今後農業系プロダクツの仕事が増えるから、うちに来ないか?」と誘われ、

 

就職してしまいました。

 

またもやまたもや青天の霹靂!!!